しらさぎケアホーム
新年度が始まりました!by野呂
令和5年度が始まりました。今年度のグループホームはどんな年になるのか。幸せに暮らし豊かな人生を創出するお手伝いが出来ればと思っております。
先日、稚魚の放流に関する記事を読みました。よくニュースで小学生たちが魚を増やすことを目的に稚魚を川へ放流する映像を見ます。
何気なく見ていましたが、実は稚魚を放流しても魚の数は増えるどころか、逆に減少しているようです。生態系を壊しているという論文が出ていました。
良く考えるとそうですよね。例えばある川にはヤマメが5匹いたとすると、その川の生態系はヤマメが5匹しか住めない環境という事になります。そこに、ヤマメの稚魚を放流しようものなら、餌の取り合いになり、結果全部死んでしまう…。そもそも餌が豊富であれば、5匹よりも多いヤマメがすでにいるはず。結果として、生態系や自然にとって良かれと思って稚魚を放流するという行為が、生態系を壊していることになるということです。
本当に生態系を考え、川の魚を増やそうとするのであれば、その川に多くの魚が住むことが出来る餌を増やすことを考えるべきです。さらには、その餌が増えるような環境を整えることに力を費やすべきなのです(例えば、川の源流の森林伐採を止めて、自然に戻すとか)。
この記事から教わることは、全ての事はそのように因果関係の中で成り立っているという事です。1つの物事にはそうなる理由が数々の複雑なことが関わり合っているというところにあるという事。それをきちんと考えていく癖をつけることが必要だと思います。
利用者の方々への支援も同じ。魚の放流みたいに、少ないからたくさん放流したら増えるっしょ!みたいな上辺だけを何とかしようと頑張っても、結果として逆効果の場合だってあります。組織においても、「大変だから人を増やしてほしい」や「とにかく〇〇しろ!」と言われて、結果人を増やしたり、表面的な対処では解決しないこともあります。要は、何が影響し合ってそうなっているのかの根源を見つめる努力をすることが大切だという事が「魚の放流」の記事をみて感じたことです。
しらさぎケアホームとしての組織ももちろん良いところもたくさんあります!でも、同時に課題もあります。その課題を一つひとつ解決していくためには、上辺だけではなく根源探しをしていく事を大切にしようと新たなる年度において感じました!by管理者 野呂大悟